楡林窟 Yulinku
ゆりんくつ ユーリンクー
またの名は「万佛峡」。敦煌五大石窟のひとつで、莫高窟に次ぐ規模を誇ります。瓜州県の南約75キロ、南山渓谷を流れる踏実河(楡林河)の両岸に掘られた石窟で、楡の木が生えていることから楡林窟と呼ばれています。莫高窟の造営が唐代にピークを迎え新たな石窟を掘削するスペースが限られてきたために新たな石窟寺院として造営されました。現存する石窟は43窟(唐代4、五代8、宋13、回鶻1、西夏4、元3、清10)で、唐滅亡後の10世紀五代十国時代以降は莫高窟の芸術性は衰え始めました。それにかわって楡林窟の存在が脚光を浴びはじめます。とくに11世紀にこの地を支配した西夏国は仏教芸術の水準も高く多くの石窟を修復・造営しています。莫高窟と楡林窟は密接に補完しあう関係にあり、楡林窟は後期莫高窟と言い換えることも可能です。ロケーションもすばらしく、時間があればぜひ訪れていただきたい遺跡の一つです。
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