2012年9月、敦煌での反日デモについて


みなさまご存知のように、2012年9月に中国各地で大規模な反日デモが行われました。さて敦煌の様子ですが、もともと敦煌の人たちはたいへん親日的です。過去に幾度もあった反日デモのときにも、敦煌では一切そのようなことは行われずいたって平穏でした。しかし2012年9月18日に、敦煌ではじめての反日デモが行われました。ただしその規模はたいへん小さく、行進に参加したのは若者を中心に30人ぐらいでした。もちろん破壊行為などは全くありません。ちなみに下の写真は同時刻に行われたスーパーマーケットの開店セールの宣伝隊です。当日の行進のなかで最大のものでした・・・

そのようなわけで、敦煌の住民が日本人に危害を加えるようなことはほぼ考えられないのですが、一つ注意していただきたいのは、敦煌には中国全土から多くの観光客が訪れるということです。そういう人達の中に反日の人がいるかもしれないということは考えられますので、関係が落ち着くまでは日本人同士で大声で騒いだり中国人の悪口を言ったりという目立つ行為は自制するのが得策だと思われます。


敦煌旅行のアドバイス ご出発前の注意


旅は楽しいことばかりではありません。備えあれば憂いなし。
トラベルの語源はトラブルだと言われています。つまり旅にトラブルはつきものだとお考え下さい。
渡航に当たっては必ず日本で「海外旅行傷害保険」に加入されることをお勧めします。

まずは携行品について。基本的に敦煌の治安はいいと思います。観光客がひったくりや強盗に遭ったという話やホテル内での盗難等はほとんど耳にしません。しかし今後も100パーセントないとは言い切れません。ましてや最近ではノートパソコンや高機能携帯などの高額なIT機器を持参する旅行者が増えていますので万が一に備えて保険には加入しておきましょう。

また現在のところ、敦煌の病院には日本語のできる医師はおりません。ケガや病気で治療を受けたい場合には日本語の通訳を雇わなければなりませんし、病院によっては外国人に対して高額な請求をする場合がありますのでやはり保険には加入しておいたほうがいいでしょう。

またツアー中に事故等に遭われた場合ですが、もちろん当社では保険に加入しております。しかし「だからご安心下さい」とは言いません。なぜならそれはあくまでも中国の保険であり、日本人の方が納得されるような金額が補償されるわけではないからです(※)。また中国の保険会社の対応は非常に悪く、調査や交渉が長引いた上、あれこれ理由をつけて結局支払わないなどというケースも想定しておいて下さい。もちろん当社は精一杯に交渉いたしますが、払う払わないは保険会社の判断となります。ましてや、路上での客引きや町の食堂などが無許可でツアーを行っている場合など、これらに参加して事故に遭われた場合には、金銭的補償やその後のケア等は一切ないものとお考え下さい。

※日本での保険の加入がいかに重要か。過去に実際に敦煌で入院されたかたのブログがありますので、ご参考になさって下さい。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~n-baba/tonkoh.html


かつては旅行会社のカウンターで高額なパックの保険をすすめられていましたが、現在ではインターネットでも加入できて細かな補償設定ができたりとリーズナブルな保険もたくさんあります。

また信販会社が発行するクレジットカードの多くに「海外旅行傷害保険」が付帯しています。ご面倒でも是非一度カード会社に問合せていただき、海外旅行傷害保険付帯の有無、適用の条件、補償の内容など確認される事をお勧めします。

※「旅行社責任保険」の例
当社のツアー参加中に起こった不慮の事故による死亡(補償最高限度額20万元/人





敦煌旅行のアドバイス 現地での注意


水道は硬水のためそのままでは飲めません。必ずお湯かミネラルウォーターを飲んで下さい。外国人用ホテルのレストランなどで出される水は一度沸騰させたものですので飲んでも大丈夫です。町の食堂などでは熱いお茶が出されます。ミネラルウォーターやジュースを持ち込んでもかまいません。

敦煌の料理は四川料理の系統ですので「酸辣(スワンラー 酸っぱい&辛い)」が基本です。現地の味をためしてみるのは旅の楽しみですが、くれぐれも体調のすぐれない時や胃腸が疲れている時には召し上がらないで下さい。お店の人に「これは辛いですか?」と聞いても、彼らの感覚では「辛くない」と答えます。しかし日本人には充分すぎるほど辛いという場合がよくありますので注意が必要です。そういうときは明らかに辛くないもの(水餃子やチャーハン、トマトと卵の炒めものなど)を召し上がるか、スープを注文して下さい。また日本食レストラン(敦煌賓館と太陽大酒店にあります)へ行かれることもおすすめします。中国各地にあるマクドナルドやケンタッキーフライドチキンですが、残念ながら敦煌には1店もありません。


中国銀行 ATMは24時間可

敦煌市病院 万一のために海外旅行傷害保険にご加入下さい。

郵便局 


日本外務省 中国に対する渡航情報(危険情報)の発出




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